_______ステージ・モデル_______
ざ・クリーンキーパー


はじめての「学校外」での活動でした。しかもはじめの方はネット上のみでの打ち合わせ。
というのは、夏休みの東京でのアルバイトを探している内に劇団ふぁんハウスというのに出会い、
なんだかんだ言っている内にセットをやらせていただく事に。
・・という事が決まったのは、私がロンドンにいる時だったので、
メールで毎日のように打ち合わせをしました。
清掃員のお話で、途中に「劇中劇」が出てくるので、同じ舞台を二通りに見せる必要があって、そこに苦労しました。
目が見えない役者さんがいる劇団なので、今回の模型はできるだけ素材に凝りましたね。

このページは、実物も写真を撮って、下からいけるようにしたいと思っています。
あと、一番下に、お知らせがあります。ぜひ観てくださいねぇ〜〜。



全体の写真

今回は、団長さんの方が「これとこれが必要」というのがもうあったので、
それをサポートする形になりました。
ここは、清掃員の控え室で、地下という設定なので
なんとか地下室らしく見せられないものか、と考えて、
壁に、「無意味な凹凸」をつけました。
ちなみに、右の方のソファのところにある黒いのは、14インチテレビ。
ソファは、ちょっと古く、みすぼらしい色と質感に。



フィギア

本当はフィギアにしたいキャラクターがたくさんあって、どれを作ろうか迷ったんですが、
主人公の「梶山」をフィギアにしました。
大手金融機関をリストラされて、クリーンキーパーとしてアルバイトする梶山は
息子にその真実を話せないまま、バイトが終わると、作業服からスーツに着替える日々。
今回のフィギアは、作業服の長靴からスーツに着替え終わった梶山の姿にしました。
ちなみに今回のフィギアは50分の1で、5mmほどの顔に目や口を描くのはさすがに怖かったので、そのままに・・。




フィギア2

梶山さん、お疲れさま〜。帰宅です。手にまだ長靴持ってます。
この、ちょっと情けない曲った背中に今回のフィギアは熱が入りましたね・・。
ステージ上のドアは、更衣室へのドアになっています。
すりガラスにしてあるので、照明の演出が色々できそうですねぇ♪




照明編

最近になってひさびさに色つきセロハンを買ったんで、今回の模型は結構色んな色の照明で遊べました。
懐中電灯やらデスクランプやらに色んなセロハンかぶせて、
部屋を真っ暗にして、2時間くらい写真を取り続けたという・・。
この劇は、夜のシーンが印象的で、自分の中では青い照明を使うイメージがよく合いますね。
青い夜は人を素直にさせる・・・気がするんですよ。




役員室

途中で「会社」のシーンが出てくるんですよ。
まあ、あんまり言い過ぎると、ネタバレになっちゃうんですが。
さっきの壁のパネルとかはそのままで、なんとか家具だけ移動でできないか、という話になって、こうなりました。
これは3つ部屋がある、という設定なんです。
左側の、「お偉いさん」の部屋と、右側の事務室、そして手前の茶色いのが「受け付け」。
真ん中にあったドアは、上のすりガラスを同じ色の板で隠します。
団長さんが「高級感を!」というのにこだわっていたので、
すりガラスじゃ・・・・ねぇ?




役員室、向かって左側の部分

ちょっと質感にこってみたソファセットです。
そのうしろにある棚は、実はこれ、ロッカーの裏に棚のような板を貼り付けた嘘物です。
シーンの転換の時にロッカーが大きくて重いというわけで、こうなりました。
また「高級感」演出で、後ろの「無意味な凸凹」の部分を
間接照明として使うことになりました。
あとは、花瓶を置くとか、そういうので高級感を出そう、と。




役員室、向かって右側の部分。

あ、なんか、うしろの白いソファーが、いい感じにフワフワ感が出ましたね、この写真。
「事務室」の部分です、これは。ホワイトボードを置いて、事務っぽく。
机の上にある緑のは、あの事務机によくある作業マット(?)です。
って、この照明だとなんか梶山さん、夜中に泥棒に入ったみたいですかね・・。笑



→本番@赤羽会館→