_______ステージ・モデル_______
カーテンコール



劇団ふぁんハウスでの2回目のお仕事。
前回は、団長さんの方で具体的なアイディアがあって、
例えば、その部屋とかを、どう、「それっぽく」するか、というのがテーマでした。

今回は、「(とりあえず)好きなようにやれぇーい!」という事でしたが、
転換が多い劇で、前回よりも悩みました。
最近よくありがちな「椅子と机だけしかない現代風」というのにはしたくなかったんだけど、
でも、作りこみすぎると転換できないし、第一見苦しいし・・。
主に「事務所」というのと「居酒屋」というのが、ほぼ交互に出てくるので、
はじめはステージの前部分が事務所で、後ろ部分を平台で高さをつけて、
居酒屋にする、という事を考えていましたが、
奥行きがあまりない劇場なので、横幅を強調することになってしまい、
ならば、もうパネル1枚でやっちゃおうよ、という事で、こうなりました。





全体の写真

劇の半分くらいのシーンで、パネルはこうなっていますね。
家で事務所もかまえてる、という設定なので、
なんとかアットホームな雰囲気にしたくて、
はじめは、窓枠とかをつけようかなぁ、と思ったりしたんですが、
このシンプルな感じもいいかなぁ、と思って、そのままに。

この、横長の窓の位置は、台本を読んだ日からあったイメージです。
この窓から見える空を、登場人物たちが、「ええなぁ〜」「でも俺たちの夢はこの空のように遠いなぁ〜」
という感じで見上げている、というのが、劇の第一印象でした。
どの劇のセットを作る時も、たいていはじめの印象というのは、すごく大事にするようにしています。





フィギア

今回は、33分の1という、今までに使った事がないスケールを使ったがために、
手がなかなかそのサイズになれてくれなくて、何を作っても違和感がありました。
(だって50分の1じゃ小さすぎるし、25分の1だとでかすぎたんだもん;)
今回のフィギアも、作り終わってから、「なーんかちっちゃいなぁ」と思って
スケール定規で測ったら、身長150cmくらいしかなくって、
「やばい、このフィギアの参考にした人、私よりでかいのに!」と思い、
コートの下部分を切断。足の太ももとコートの丈を少し伸ばしました。




バルコニー

実はそんなに活躍しないバルコニーですが、
パネルが全体的にのぺっとしてるので、結局いいアクセントになったのではないでしょうか。
窓と同じように、青空が似合う、そんなベランダになるといいなぁ。




ドア


事務所のシーンでは、扉ももちろん使います。
出入り口は、ここと、ソファの左側と二箇所。




隠し扉

前回、転換スタッフが一番苦労したソファの移動。
スピーディーな転換が必要な今回は、こういう工夫をしました。




居酒屋

居酒屋のシーンが出てきます。これは事務所の次に多いセットですかね。
カウンターの上のパネルの、少しせり出している部分に、
間接照明を、カウンターに向けて仕込みたいんだけど、
実現するのかどうか・・・。




クローズアップ

カウンターのうしろには棚があって、そこに酒瓶とか置く予定です。
小物も、劇団側で「招き猫」とか持っているので、置くかもねぇ〜♪




応用編

こういうシーンもでてきます。
パネルがシンプルなんで、ほんと、何でもできますねぇ♪




夜行列車

窓の外から、動く照明を使って、電車の動きを表したい。
ちなみに、模型の写真を撮るときは、たいてい1シーン5,6枚撮るんだけど、
この写真は個人的に気に入ったので、めずらしく一発オーケーでした。









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