_______ステージ・モデル_______
作者の話


何でもやっていい!と言われて、思いっきりモデルを作りたくなって、決めたテーマです。
シナリオは自分で書いたんですけど、なんかプロジェクトが進むにつれて、シナリオ無視になっちゃいましたね。
本来は、売れなくなった小説家がいて、アメリカ人の女の人と結婚してアメリカに移り住むんだけど、
自分の国では売れてたものが、ちっとも売れず、
そして心のささえとなる奥さんも死んでしまう、という設定で。
で、元はといえば、主人公は小説家ではなくて、この部屋の家具たちでした。
物として生まれ変わる前の前世はみんな人間として生きてて・・
・・っていう設定だったんだけど、部屋の模型をとりあえず作り始めたら、んもう、このおっさんに愛着が沸きまくっちゃって、
結局シナリオはほとんど無視・・。





小説家のおじさん、アップ

主人公のフィギア。今までの中で一番悲しい顔をしたフィギアです。
一応ロシア人、っていう設定です。
サイズはいつも通りの25分の1、座ったら全長頭から床まで5センチあるかどうか・・。



フィギア全体図

上からとりました。はじめは劇場のためにセットをちゃんと作ろうと思ってたんで、
それがどうしても頭から抜けず、
最終的には、すごい天井の高い部屋に仕上がりました。
壁紙は、ドールハウスのサイトからコピーさせてもらって、
コーヒーを上から塗って、古い感じを出しました。



窓から

窓もちょっと古臭い感じにしてあるんで、いい曇り具合の写真ですね。
1回窓のガラスの部分を抜いて、窓フレーム越しに撮ってみたりしたんだけど
全然雰囲気でなくて、ボツに。笑



夕方

せっかく窓がある模型なんで、と思って、夕方になるのを待って撮影しました。
ブルーが、雰囲気に合いますね。赤いソファとかにしなくてよかったよ。笑




ロシアバージョン

上の写真、なんだかロンドンっぽいなぁ、と思って、
せっかくロシア人なんだから、ロシアの光を通してみました。
冬に沢山雪が降ると、窓の外が白くて、目がつぶれそうなほどまぶしいんだよね。



ロシアバージョン2

上のとこれとどっちにしようか迷って決められなかったんで、両方載せます。
すごい寂しい雰囲気ですね。
でも、ロシア人の家って本当に暗いのよ。寂しくなるくらいに。



右側の壁

この暖炉と作りつけの本棚(飾りだな)もビクトリアン調・・のつもり。笑
ちなみに、細い棒の部分、つまようじに見えるけど、違いますよー?
ちゃんと丸い棒じゃなくて、カクカクしたやつがよかったんで、
飾りの部分をカッターで削ったのです(^^)
まあ・・つまようじみたいに強くない木の素材だったんで、
何回も折れたりしましたけど・・・。
本もちょっと入れました。多すぎない程度に。
クラスのプレゼンテーションでは、「この絵の位置、高すぎないか?」って突っ込まれました・・。苦笑
確かに、7mの天井のあたりにある絵なんて、ほとんど見えないよねぇ。笑





椅子と机。木目の感じを出すのが大変でした。
あと、この青い素材を探すのも大変でしたね。



タイプライター

さて、ここから登場するものたちが、元の劇の主役たちです。笑
タイプライターは、ごく最近第二の人生を歩み始めた、
元ビジネスマンっていう設定でした。
役者はなぜか、黒人を使うつもりでした。
肌の色かなぁ・・・?そんな単純な理由、笑われちゃいそうだよね;



サイドテーブルとユリ

ユリは、奥さんが好きな花で、死んだあとも毎週買ってる、っていう設定でした。
ユリに宿るのは、元小さい男の子で、
他の家具に比べて短期間しか生きられないってのを知ってるのか知らないのか
っていうのが、最後までわからない、ちょっと不思議キャラのつもりでした。
本棚は、元の設定では壊れていて、そのせいで口で喋ることができなくて、
身振り手振りで話す、っていう演技をやらせるつもりでした



ユリ

ユリのアップ写真。
花の部分が1cm以下なのよ・・(ぜーはー)
粘土で作りました。
幸いうちの同居人がユリの花をもらってくる機会があったので、
実物を参考にして作ることができました。



ソファと本棚

ソファに乗っている写真が、奥さんの写真。
で、これに宿っている人は、奥さんではなくて、別の女の人っていう設定でした。
彼女は、自分にも愛する人がいたのに、小説家のおっさんにジロジロ見られるのが不愉快で、っていう。



シャンデリア

これを・・・小さく作りすぎたんですよ。写真ではそれをごまかしてアップで撮ってるんですけど;
というか、シャンデリアのサイズはいいんだけど、きっと天井が高すぎたのね;
シャンデリアはですね、右側と左側が、前世の恋人同士で、
事故死したあと、生まれ変わって再会を喜び合ったのもつかの間、
左側の男の人のほうの電球が切れちゃって、
誰もなおそうとしないんで、そのままになっている・・という設定でした;