今、日記を更新しようとして、自分でビックリしました。 えぇーーっ!こんなにサボってたんだぁ。わっはははぁ; ということで、春休み、兼、研修期間ということで、 5月末まで学校をサボ・・休むという荒業に走っている西宮です。 皆様、お元気でしょうか。 相変わらず劇団に顔だしたり、遊んだり、ちまちま物作ったりしています。 ところで、我が家に帰る度に圧倒させられるのが、我が家の母。 すごいですね・・徐々にグレートな壊れっぷりを披露してくれます。 我が家の風呂は、お湯が入ると、チャイムが鳴って、 「お風呂が沸きました」とか知らせてくれるんですが、 この間、それが鳴るのを待ちつつ、二人でしゃべってたんですね。 それで、喋りすぎて、鳴ったのかまだ鳴ってないのか分からなくなった彼女はこう言いました。 母:「(饒舌トークの合間に、いきなり)ねえねえ、チンチロ鳴った?」 私:「・・・・・・・は??」 母:「ねえ、お風呂のチンチロ」 私:「(ようやく理解して)ああ、さっき鳴ったかな」 母:「(平然と)そう。じゃあ、先入って」 私:「ああ、はい・・ていうか、チンチロはないだろ!笑」 母:「えぇ〜?だめなのぉ?じゃあ、チロリン??」 私:「いや、村だから!それ、村だから!!」 ちなみに、彼女自身の暴露で、この間、家にいるにもかかわらず、 なぜか、「うちに帰りたぁ〜い」といっちゃったよ事件とか、 うちの父(つまりは彼女の旦那)を「西宮さん」と呼んでしまい、 「お前も西宮さんだよ」となっちゃったよ事件とか、 なんだか色々やってくれています。おかげさまで楽しい日々を送っています。
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日本にいるのだから、日本での日々を書けばよろしい、と思うのだが、 日本で友人何人かにこの「Woman in Black」という劇の話をすると、 わりといい反応が返ってくるので、感動を忘れる前に書いておこうと思う。 イギリス人の友人に「絶対タメになる、というか、すごい」と言われて 3月にロンドンで、半分渋々観に行った劇が、この→The Woman in Black←である。 なぜ「芝居バカ」である私が「渋々観に行った」かというと、 この劇はホラーだ、という事を、散々聞かされていたからである。 西宮さんって、ホラーとか好きそう、と、たまに言われるが、とんでもないのですよ・・。 中学生のころ、インディージョーンズとジュラシックパークの ビデオを立て続けに観たら、恐怖で眠れなかった、という事もあるし、 バトルロワイヤルの小説を怖い物みたさで全部読んでしまった時は、 読み終わった夜から3晩、電気やラジオがついたままじゃないと寝られなかった、という情けない経験もある。 そんな私がこの劇を渋々でも観に行ったのは、 友達と一緒だし、なんでも「タメになる」そうだから、というのもあるが、 所詮は演劇なので、最近のCGを使ったホラーの映像なんかに比べたら 大して怖くないだろう、という気持ちが、無意識にあったからなのだが・・ ・・・完全に侮りました。完敗、でした。 怖い、を、通り越して、すごい。本当にすごいと思った。 ・・いや、ストーリーは、はっきりいって、大した事ないんですよ。 事務弁護士のキップスという男がいて、 彼は若かった頃に、とある村の屋敷で亡くなった老女の、葬儀に参加し、 その屋敷で、遺産の整理というか、まあ、その屋敷を整理する仕事を引き受ける。 その葬儀の時に、全身に黒い服を纏った女を見かけて、 色んな人に、「あれは誰だ」という風に聞くが 誰も彼女の正体を語ろうとしないどころか、彼女の存在すらを否定する。 キップスは屋敷で色々な書類を整理していきながら、 その屋敷に住んでいた老婆と、その屋敷の秘密、そして黒い服の女について、色々知り、 たびたび現れるようになる黒い服の女は、その正体と彼女が現れる目的を、自ら明らかにしていく・・というストーリー。 劇の構成としては、もう老人になったキップスが、未だその恐ろしい体験にうなされていて、 家族に、その若き日の体験を告白する事を決心する。 彼は、若い俳優の男を雇って、その体験を劇にするんですね。 俳優が若き日のキップスを、キップスが、村で出会った人達を演じる、という形で、 観客に、その恐ろしい体験の全貌が明らかになって行くのである。 実際にステージに出ている俳優は、キップス、若い俳優、そしてたまに意味ありげに現れる黒い服の女、の3人。 最初から最後まで、3人しか出てこない。(しかも実際台詞があるのは、キップスと俳優の2人だけ。) しかも、劇場も、20列も客席がないような、小さな小さな劇場。 そして、肝心なストーリーも、上のあらすじ通り、何の変哲もない、ゴーストストーリーである。 何がそんなに怖いのかというと、それは、観客席から生まれる、「恐怖へのカウントダウン」の緊張感である。 普通、ホラー映画では、ひとつ怖いシーンがあったら、 「ああ、これでしばらく怖いシーンはないんだな」という安心感が生まれるに思えるが、 この劇では、それが、ないのである。 立て続けに恐怖がドーン!ドーン!と来るかと思えば、 平穏に見えて何も起こらなさそうだけど、何か起きるのか!?という、 嵐の直前の海のような不気味さを持ったシーンが、しばし続いたりする。 しかも、「ああ、もう絶対何か起こる!」という予感がしても、 それがものすごい爆音なのか、いきなり幽霊が現れるという恐怖なのか、 じわじわじわじわと膨らんでいくタイプの恐怖なのか、全く予想がたてられないのである。 演出も、クライマックスに向けて、どんどん大きくなる。 劇中に突然ガタン・・ガタン・・と静かな物音を立てる、屋根裏にある「開かずの間」。 嵐で停電になってしまった館で、その物音は接近してくるようにさえ思える。 懐中電灯を片手に、その部屋にキップスが向かうと、なぜかドアが開いている。 ・・・こんな、ありきたりに思えるシーンでさえ、 実際物音は接近してくるし、劇場全体が真っ暗になって、懐中電灯の明かり一つになる。 観客全員が、懐中電灯の小さな黄色い灯りが照らす先を、祈るように見つめる。 恐怖がくる!絶対何か起こる!・・というのがわかっているのに、 完璧に脚本の絶妙なテンポと筋書きに、踊らされるのである。 客席から生まれる緊張感が肌に突き刺さる。みんながびびっている!というのが、びんびん伝わってくる。 恐怖に耐えられないのか、途中で帰ってしまう人が10人ほどいた。 私がこの劇を観たた日は、たまたま高校2,3年生くらいの男女が 10人ほど、グループ割引で真ん中の列を占領していたが、 その子たちは、四方八方から飛んでくる恐怖に耐えられず、 客席の一番後ろの壁にへばりついて、震えながら観ていた。 客席に座っているのが怖くて、床にうずくまる人もいる。 恐怖の連続のせいで、ショックを受け、癲癇のパニック症状が出てしまい、 床にうずくまって、うなり声を上げはじめた人がいた。 だんだん遠吠えのように変るその大きな声に、役者の声がかき消され、 劇が中断し、スタッフがその人に緊急手当てをするため、私たちは10分ほど、劇場の外で待たされた。 私たちが客席に戻ってきて、さきほどストップしたシーンの少し前から劇は再開されたが、 役者の演技力のおかげで、客席の緊張感は乱れず、最後まで続いたのである。 そして終わったあとは、誰もが「怖かった!」を通り越して大興奮で、 一人できている人は、隣に座っていた見知らぬ人に「すごかったね!」と声をかけ、 私たちのように数人できていた人たちは、劇場を出てもずっと、仲間同士で、語り合うのである。 (実際、私は知らないおばさんにいきなり「すごかったね!」と声をかけられました。笑)。 今までみてきた沢山の劇で、絶対ベスト3に入ります。 劇の可能性を見せ付けられた気がしました。価値観が変りましたね。 イギリスにいる人は、ぜひ、観に行く事をお勧めします。
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今日雨の中、新宿にちょっと買い物に出かけた。 そして、気になる事があったので書こうと思う。 「また、西宮がオバチャンみたいな事言ってる」と呆れないで読んでいただきたい。 まず、全体的に見ると、傘のマナーが悪いように思える。 店内では非常に良い。みんな傘専用の、長いビニール袋に入れて持ち歩くからだ。 (※余談だが、あの袋がゴボウやネギを入れるのに便利、ということで、 冷蔵庫で大活躍しているご家庭は、我が家だけではないと信じたい) あのビニール袋には、なんとなく「傘を行儀良く持たなきゃ!」 という思わせるパワーが秘められているように思える。 問題は、例えば駅の構内等で、傘をさしていない時である。 なぜあんなに沢山の人が、傘を振り回しながら歩くのかが、わからない。 年齢に関係なく、おじさんでも、おばあちゃんでも、若い人でも、 腕をふって歩くのと同じ要領で、傘もふって歩いている。 そしてその人の後ろには、必ず、1m50cmほどの、 デンジャラス・ゾーンと名づけたくなるスペースが空くのである。 前後5mに誰もいないような道路で、傘をふって歩くのなら、別に問題はない。 (しかし、あまりいい年の大人がやっていると、ちょっとみっともないが・・) しかし、駅の構内などの、込み合ってる所でそれをやっている人を何人も見かけるとは・・・。 電車の中で気になったのは、まず、携帯電話。 私は頑固オヤジではないので、例えば電車に乗った瞬間にたまたまかかってきて、 「ごめん。今電車だから、またかけなおすね!」といってすぐ切る、 というのは、許容範囲だ。私自身も、何回かそういう経験はある。 でも、今日夕方のラッシュ時に乗ってきた女の子はすごかった。 彼女は自ら電話をかけ、しかも涙声で、ものすごい情けない話をしている。 「すみません・・(グスン)○○に今日渡しておこうと思った××がぁ・・ はい、本当に申し訳ないです。だって、〜〜〜で・・・いえ、違うんです、 私が、というより、□□さんが・・あ・・はい・・本当にすいません・・(グスン)」 あのぉ・・、雨の日のジトジトした満員電車の中、耳元で涙声でそんな話されるとですねぇ、 目のやり場に困る、ならぬ、耳のやり場に困る、というか; あと、なんといっても電車の中でイライラさせるのは、 若い男の子の、あの、態度(だけ)デカい座り方である。 まず、シルバーシートに座っている若者が多いのが気になるが、 シルバーシートにどうしても座りたいのなら、もうちょっと遠慮がちに座って欲しい! 1.5人分取らないでください!あんたのジーパンの股の縫い目なんて、誰も見たくないんです!(>_<)
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今日、母と出かけて、道を歩いている時に、ふと母は言った。 「ねえねえ、目が見えない人と歩く時、手を引いてあげるんじゃなくて 腕で誘導してあげるんでしょう?どうしてなの?」 非常に素朴な疑問である。素朴だが、良い所をついている。 劇団で、目の見えない役者の誘導等も経験がある私は、 少し考えてからこう答えた。 「手だけある方向に引っ張っても、身体は違う方をむいてる場合があるけど、 腕の方が頭とか胸とかに近いから、方向を変える時、伝わりやすいんじゃないかな」 すると我が母は、感心した声で、こう言った。 「なるほどね!へー、紀子はすごいねー!盲導犬になれるネ!」 期待を裏切るようで申し訳ないが、「盲導」の部分は可能でも、「犬」の部分は無理である。
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この間、夕食後、私はイスでくつろぎ、母は新聞を読んでいた時であった。 いきなり母は言う。 「批評的うんち君、語る・・」 「・・は?」といって母を見ると、彼女は再び、非常に複雑な顔で、 「批評的・・うんち・・くん・・・語る」と、苦しげに言うのである。 おかしい。 まずう●ちが語っている時点でおかしいが、それが批評的なのは、まずい。 新聞を覗き込むと、彼女がにらんでいた文化欄に、大きくこう書いてあった。 「批評的うんちく語る漫画・・」 それは、それこそ批評的でも何でもなく、 「勝手に「ん」とか入れんなよ!」という、ありきたりな突っ込みしかできないくらいの 彼女のべたなボケであった。
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ゴールデンウィークを中心に、上野動物公園でアルバイトをしていました。 仕事は主に、改札で入場券のモギリ(「ご来園ありがとうございます」というスタンプを押す)と、 1つの改札に人が溜まりすぎてしまわないよう、お客さんを誘導する係と、 園内案内図を配ったり、お客さんの園内に関しての質問に答えたり、という感じです。 その3つを交互にみんなやっていましたが、やっぱり面白いのはモギリと案内でしたね。 〜改札編〜 券売機で販売している入場券のプリントは主に三種類。 パンダ、ゴリラ、ハシビロコウ(←鳥の一種)です。 (ハシビロコウの写真は、→ここ←で見られます) あと、番外編で白熊、カバ、アイアイがたまーに出てきます。 お客さんは、もちろんカップルも多いわけなんだけど、 その2人に例えばパンダとハシビロコウ、なんかが出てくると、 彼女:「えぇ〜、こんな変な鳥なんてやだぁ〜」 彼氏:「しょーがねぇな。じゃあ、お前にパンダやるよ」 という展開になるようで、カップルの場合女の子のほとんどがパンダを持っていました。 たまに 彼氏:「あ!やった!俺パンダだ!」 彼女:「えー、私の、ゴリラじゃぁーん。パンダがよかったぁ」 というカップルもいるので、 西宮はそういうカワイソウな女の子にはスタンプを押しながら 「ゴリラはアタリでーす」と言ってあげる、というサービスをしていました。笑 〜園内案内編〜 基本的に一番多い質問は「パンダどっちですか?」と、 「乳母車の貸し出しってやってますか?」でしょうか。 やはり「上野動物公園」といえば、パンダなのでしょうか。 みんな改札を通って、まだ案内図も持っていないのに、 パンダはどこじゃあ!!パンダ見せろ!パンダ出せ!!・・という勢いで聞かれました。 乳母車に関しては、レンタルを300円でしているんですが、 ゴールデンウィーク中は、昼前には全て貸し出し中になってしまう事が多かったですね。 こっちとしては、「みんな自分の持ってくればいいのになぁ・・」と思っちゃったり; 園内案内をやっていた同じバイトの子は、「オススメは何ですか」と聞かれ、 水槽が新しくなったカワウソを紹介しようとして間違えて、 「オススメは、カモシカの水槽です」と答えてしまったんだとか。 私はといえば、一番忙しい時間に「ベビーカーってどこですか?」と聞かれ、 「赤と白の縞々のパラソルの下です」と言おうとして、思いっきり 「赤と白の縞々のパラダイスの下になりまーす。いってらっしゃいませ〜!」 と言ってしまいました。 自分でうけてしまった・・・。
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長い日本での研修期間を終えてイギリスに帰ってくると、 毎日30度前後という、ロンドンにしては脅威の猛暑(?)の日々だった。 そんなさなか、進化しつつあるのが、同居人ファンキー美容師Rの日本語だ。 昨日は「お菓子の箱」と言おうとして、イントネーションを間違え 「おかしいの箱」と言っていたが、そんなのは序の口である。 この間は劇を観にいく事になり、当日券でも座れるのかどうか、 という話をしていたら、いきなり、こう言った。 「いや〜、まあ、昼くらいに行けば大丈夫っしょ〜。いきなり満タンになんないっしょ〜」 何の話をしていたんだっけ?と一瞬思ってしまうような時期は、とっくに過ぎた私と同居人Nである。 以前に、芸人の話をしていて彼女が「一人組」と言ったという記事を書いた気がするが 彼女の、「1」なのに「組」にしたがる癖、というのは、むしろ定着してしまったらしい。 「DVDの一枚組」などのほかに「一個組」や「一本組」など、 気前良くいろんな「1」を「組」にして楽しんでいる様子だ。 だが、ここ最近のベスト・オブ・ザ・ファンキー発言は、これだろう。 「あぁ〜、あれ買わないとぉ〜。歯ブラシ粉」 長年の経験から、「歯磨き粉」の事だと私は速やかに理解したが 次の日買い物をしていて、それを思い出した彼女はとうとう 「あぁ、そうだ〜。歯ブラシの粉買わないとぉ〜」 「歯をブラシで磨く際に使う粉」という意味では、むしろ正しいのではないか? つい語源にまでさかのぼりたくなる、そんな言葉の進化である。 一方、猛獣使いの同居人Nはこの秋からとうとう我が家を出て、 イギリス人宅に一人で間借りをすることになった。 そんな彼女のつっこみは、相変わらず、熱い。 今朝私と二人で、同居人Rの父(通称:ガッツ。彼はR本人よりも更に「激しい」)が日本から送ってきた、 「カントリーマアム(不二家)」を食べていた。 パッケージを読んで、彼女はこうつぶやく。 「『古きよき時代のアメリカに伝わるチョコチップの香り豊かなカントリー風ソフトクッキー』 ・・って書いておきながら、原材料名に『還元水あめ』はともかく 『白ねりあん』があるのはちょっとダメだねぇ」 鮮やかな突っ込みの切り出し方。思わず惚れ惚れしてしまうではないか。 さて、そんな同居人Nのアトガマは誰なのかというと、実はもう決定している。 「いつから入居?」という質問に「秋」というスロー・ライフな回答をしてくれる 新同居人Aは、一言で言えば「うさぎさん」である。 かなりおっとりしていて、なぜか常に目元が潤んでいる。 「ケロケロケロッピ(もとい、ケロッピ)」を 「ケロケロッピ」という、果てしなく中途半端なものに進化させてしまうだけでなく、 「この間人生ではじめてカラオケにいった」事や、 「チャリンコこいでて、トリに落としもんされてしまった」事などを、おっとりと報告してきてくれる。 そんなネイチャーに身を任せっきりな彼女の様子を見ていると、 着色料100%!という言葉がお似合いの、人為的な同居人Rと気が合うのか? 多少先行き不安になる私であった。
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3週間の旅行を終えて、ロンドンに戻ってきている。 といっても、来週には東京に戻るのだから、 本当に東京に戻るための準備をしに帰ってきた、という感じではある。 しかし3週間ぶりに我が家に戻ると、 ファンキー美容師の同居人Rの言動が、面白くてたまらない。 3週間の間の出来事を話をしてもらった時は、 その内容の数倍過激なボキャブラリーで、熱く語ってくれた。 「○○が××に、「もう、お前、なんだぁ!?」って言って、 そんでみんな、んもう、びゃーびゃー言い始めて・・」 「イヤホンぶっ壊れて、新しいの買ったら、今度はCDプレイヤーがぶっ壊れてさぁ! せっかく△△のCD買ったのに、朝仕事行く前しか聞けねぇっつーの! でも、ほら、もう朝一で聞くから、テンション上がるたい!」 ・・一人で喋っているのに、大騒ぎなんである。 夕飯を食べながら3人で話している時、 もうすぐ我が家を「卒業」して行く、猛獣使いの同居人Nは、 「2年ぶりに会った友達に、日本語が下手になった、って言われてさ、 ぜったいRのせいだ」と、苦笑いしながら言う。 「えぇ、うちのせいじゃない」とRは言うが、 5分後に、新作3Dアニメの話をしている時に、私は同居人Nに同情する事になる。 R:「ああ、のんちゃん、新作の映画、面白そうじゃあ」 私:「そうなん?どんな話?」 N:「動物園で暮らしてきた動物たちが、いきなり野生に放たれて生きていく話だよ」 R:「そうそう。えっと、マカダスラ・・?にさぁ」 N:「はいー、そこ!言えてないよ!」 R:「えぇ?だから、マカラダス・・??」 N:「マダガスカルでしょ!!」 今後も、マダガスカルの野生動物達よりワイルドな活躍を見せてくれる事に期待したい。
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さんざん「近況報告所」でナイス・パフォーマンスを見せてくれている同居人R。 最近はあまりにもネタにされているので、 「ネタ料取るぞぉ〜!」と脅してくるが、 そんな同居人Rでさえも、頭が上がらない大物がいる。 それは、彼女の実の父親である。 岩手県出身で、今は愛知県在住だが、 これがガッツ石●にソックリであるために、 我が家では「ガッツ」という通称で親しまれている。 Rには妹がいるが、妹さんは近々結婚するので、家を出て行ってしまい、 「ガッツ」は今現在、飼い犬(ミニチュアダックスフントの「ルイ」)と寂しく暮らしている。 この間電話をかけてきた時は、Rの言葉でいう「クソじじい」っぷりが炸裂していた。 最近はおにぎりと味噌汁だけで生存しているという「ガッツ」は、 あまりにも暇なのか、犬の「ルイ」に岩手弁を教えているのだという。 「ルイによぉ、岩手弁教えてんだけどよぉ、 上目遣いで見上げるだけでちっとも喋らねぇんだよぉ」 そこで娘である、普段我が家ではボケ専門の同居人Rが、 突っ込みに回らねばならなくなるのである。 「犬にまでバカにされてんじゃん。つーか、もうクソじじいじゃん」と返すと、 「ああ、そうだ!俺はクソじじいだ!! 前に「クソ!」って書いてあって、背中に「じじい!」って書いてあるぞぉ!」 と言われたというのだから、もう「あっぱれ」の一言に尽きるのである。 しかしそんな「ガッツ」の心は優しい。 2ヶ月に1回くらい、大きいダンボールでRの元に荷物が送られてくるのである。 (我が家ではそれを「ガッツ・パーセル(※Parcel=荷物)」と呼んでいる。) 「ガッツ・パーセル」には、たまに干し芋や干し柿という、 非常に海外在住日本人を喜ばせる物が入っているが、 それが十中八九、わんさかカビが生えているのである。 以前にRが「いっつもカビ生えてるから、もう干し柿とかはやめてくれ」とクレームをつけると、 「干し柿や干し芋なんて、はじめから腐ってるようなもんだ! 納豆と同じだ!」と、 少々無茶な解釈を押し付けてきたと言う。 Rがテロに巻き込まれないか心配で、今回電話をかけてきた「ガッツ」。 電話の最後に「なんだかロンドンは物騒だなぁ、大丈夫か?」 と、父親らしい面を見せたという。 「まあ、なんとかやっている」とRが言うと、 「・・日本から、よろいを送ってやろうか」と真面目に聞いてきたらしかったが、 「いりません!!」とRにきっぱり拒否されてしまった。
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